東京の新型コロナのPCR検査は増加中、システム化・自動化が急務です

こんにちは、東京都議会議員(府中市選出)の藤井あきらです。

東京都のPCR検査数、そして新型コロナの陽性者数について、実数がわかりづらいという話を伺っています。

そのせいか、検査数を大幅に減らしている」というようなご意見や、「データの更新が不正確では?」というような意見をいただきましたので解説と、解決のための私見を述べさせていただきます。

東京都の最新の情報データは東京都新型コロナウイルス感染症 対策サイトで確認ができます。

結論:PCR検査は増加しているが、民間検査会社の検査数のデータ更新に時間がかかる(週1回)

PCR検査には、①保健所を経由して東京都健康安全研究センターが行うものと、②地域のクリニックなどの病院を通じて民間検査会社が行うもの(健康保険適用)があります。

結論から申し上げると、都が公表している「陽性患者数」は、①東京都健康安全研究センター と、②民間検査会社のものが毎日反映をされています。

「陽性患者数」については、ご心配されている民間検査会社の検査についても、病院から保健所に連絡する義務があり、毎日報告がされています。

一方、「検査実施件数」は、①東京都健康安全研究センターは毎日、②民間検査会社は毎週金曜日に1週間分まとめて反映となっています。

つまり、土曜~木曜は①東京都健康安全研究センター分の検査数のみ反映され、金曜日に①に加えて②民間検査会社分が反映される仕組みになっています。

毎週金曜日には、都内の正確な検査実数が把握できるという状況です。

そのため、東京都新型コロナウイルス感染症対策サイトの検査実施件数を見ると、最新の4月15日(水)は277件、4月8日(水)927件となっています。
(2020年4月17日16時44分時点の取得の情報)

保健所の業務はかなりアナログ?

他の自治体、例えば大阪府は民間の検査の数も含めて毎日、吉村知事が報告をしているようですので、東京都も何らか把握する方法はあるのだと思います。

東京都内は、人口が多く、検査件数が多いこともあり、その業務量は膨大です。

保健所や東京都の福祉保健局は、新型コロナウイルス感染症の対応で日々大変な業務量をこなしている状況です。

報道などで都内の保健所の様子がうかがえますが、電話と紙のメモを使って管理をしているようです。

この紙で取ったメモを、東京都や厚生労働省に報告するために、パソコンへの転記などの作業が後から二重、三重で生じているのではないか推察します。

現在の急増する業務量では、今の手作業でのやり方では限界を超えているのではないかと心配をしています。

●感染爆発の重大局面① “首都封鎖”は避けられるか(NHKクローズアップ現代、2020年3月31日)

アナログ作業をやめて、システム化・自動化が必須

人手不足の対応として、東京都からバックオフィス業務の支援のための保健所に、人を臨時で派遣をしていますが、人海戦術では限界いがあり、これはあくまで一時的な対応です。

さらに今後、東京都医師会が各自治体ごとにPCRセンターを設立するという話もあり、取り扱うデータ量は爆発的に増加をする可能性があります。

検査数が増えた時に集計がさらに時間がかかってしまう懸念があり、その増加するデータに対応するためにもシステム化は急務です。

●新型コロナ感染検査強化 都内にPCRセンター47か所設置へ(NHK、 2020年4月16日 18時11分 )

例えば、船橋市では、セールスフォース・ドットコムと連携してクラウドシステムで業務効率化をしている事例もあり、参考になりそうです。

既に導入済みの問い合わせ管理機能に加えて、PCR検査管理、疫学調査管理、濃厚接触者管理、各種集計管理などの機能追加も予定しているとのことで、保健所業務の効率化に期待が持てそうです。

●セールスフォース・ドットコム、 千葉県船橋市の保健所向けに、業務支援クラウドパッケージを無償提供

保健所と東京都の福祉保健局の業務フロー全体を確認した上で、システム化をうまく進めれば、業務効率化の余地はかなり大きいと予想されます。

現場は現在の急増する業務対応で精いっぱいだという事は重々承知の上で、保健所業務のシステム化・リアルタイム化の対応は、職員の業務の負荷の低減・効率化の観点からも、都民へ正確な情報を素早く伝える観点からも必須であると考えます。

追記(2020年4月21日)

実は、東京都のサイトにもよく見るとそれぞれ以下の注意書きがされています。

●検査実施件数
(注)医療機関が保険適用で行った検査については、4月15日分までを計上(毎週金曜日に、前週木曜日から当該週水曜日までの日々の件数を反映)

●陽性患者数
(注)医療機関が保険適用で行った検査も含む

●検査実施人数
(注)医療機関が保険適用で行った検査は含まれていない

陽性者数は保険の関係もあり、①保健所分と②民間検査会社分が毎日公開されています。

検査数と陽性者数の母数にズレが生じる状況が良いとはと思っていないので、システム化を含めて、改善を提案しているところです。

まずは東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトの表記を、未確定と確定を色分けする等、パッと見てわかりやすく変更する予定です。

Comment

  1. 安倍首相は1日2万件までPCR検査数を増やすと言われましたが、
    実際はPCR検査数が絞られているのではとの疑問が多方面から
    投げかけられております。

    東京都が「新型コロナウィルス感染症対策サイト」で毎日発表している
    「都内の感染者動向」の検査実施人数には、医療機関が保険適用で
    行った検査人数が即日反映されていません。

    医療機関と各保健所が検査人数を入力し、東京都がリアルタイムで
    情報共有システムはないのでしょうか? 更に最近自宅療養中の
    死亡者の件が問題となっておりますが、東京都は感染者の内、
    何名が自宅待機中かもリアルタイムで把握するシステムが必要と
    思います。

    かかるシステムがまだなければ、早急にシステム構築をお願い致します。

    返信

  2. 安田 光一郎

    2020年4月29日 11:37 午後

    民間の医療機関によるPCRテストは増えており随時その数はupdateされるとしているが未だにその数の明示的な開示は都、厚労省からなされていない。専門家会議には開示されているであろう民間を含む検査数のraw dataを直ちに都民にも開示すべきである。そもそも疑わしきはTESTせよとのWHO勧告にもかかわらず多くの帰国者接触者外来への相談の中からテストされている人数が著しく絞られているのが異常である。かかりつけ医から各区で医師会が主導しているPCR検査センターという流れも未だに本格稼働していないように見える。そもそもかかりつけ医制度が浸透していない中で公的検査がスタックしている以上、ただちにウォークスルー検査も行える大規模な接触者外来を都が主導して創設すべきである。

    返信

  3. 帰国者接触者外来の半分が検査されていますよ。それは検査キャパの関係でしょ。バカな報道が多いので、ドライブスルーなどで解決すると思っているが、検査測定キャパの方を考えていない。臨床検査技師、自動測定装置の使用等々、解決できない問題と解決できる問題がある。

    返信

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