【わかりやすく解説】小池都知事の緊急会見(3月30日)

こんばんは、東京都議会議員(府中市選出)の藤井あきらです。

昨日、3月30日(月)小池知事の緊急記者会見では、「緊急事態宣言が出されるのか?」と様々な憶測を呼んでいました。

ネット上の4月2日にロックダウン(都市封鎖)との噂や流言(デマ)も拍車をかけたように思います。

(私にも回ってきました)

国の検討を待っているこのタイミングで、都が独自で「緊急事態宣言」を出すことはあり得ないと思い、予想記事を書きました。

予想は見事に外れてしまいましたが、、、緊急事態宣言は現時点では無いという方向性は間違っていないと思います。

絶望するのはまだ早い。みんなの協力のおかげで、ギリギリ瀬戸際で持ちこたえています

記者会見の関心はとても高く、生中継をしていたthe PAGEさんのYoutubeでは最大で60万人以上が視聴をしていたようです。

結果として「緊急事態宣言」は無かったことなどもあり、 会見後には、#不要不急の記者会見 がTwitterのトレンドに入るなど、批判的な報道などもありました。

しかし、私は見ていて有益な情報の多い、意義のある記者会見だったと思いました。

どのような視点で、そう感じたのか説明をします。

結論を先に書きますと、特に希望が持てたのは以下の3点です。

①瀬戸際ギリギリのところで、爆発的な増加とならずに何とか持ちこたえているということ

②クラスター(集団感染)をある程度追跡できていること

③専門家が同席して、データなどを元に明確に説明していたこと

私はもう既に爆発的な感染者拡大の中にあるのではないかと、心配をしていたので、良い意味で期待を裏切られました。

会見の全編を確認したい方は、以下の知事の部屋やYoutubeを、ぜひご覧ください。

・知事の部屋: 知事記者会見 新型コロナウイルス感染症に関する対応方針について(令和2年3月30日)

・(第15回)東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議資料

クラスター(集団感染)の特定は非常に重い意味を持つ

知事会見では4月12日(日)までの間、「密室、密集、密接」の3密を避ける事、平日夜間の外出、週末の不要不急の外出の自粛を、改めてお願いをしました。

新しい内容として、特にカラオケやライブハウス、バーやナイトクラブと言った接待を伴う飲食店への当面の自粛をお願いしています。

この根拠となったのは、国のクラスター対策班の報告です。

これまで感染経路が不明だった症例の内、約30%が、バーやナイトクラブなどの特定業種(以下資料参考)に関連することが分かってきました。

クラスター対策班の西浦教授によると、患者の積極的疫学調査を行い、それぞれの行動履歴を分析した結果です。

宮坂副知事のTwitter投稿より

感染経路がわからない感染が増え続けることが、最も恐れるべきことです。

また、記者からの質問で、遊技場(パチンコやマージャン店)や性風俗店などについては、東京都ではクラスターとなる報告事例は(現時点では)無いとのことでした。

一方で、今回は具体的な業種を名指しで自粛を求めており、経済的なダメージは計り知れません。

強力な経済的な支援が必要なのは言うまでもありません。

本来であれば、具体的な内容が同時にあればベストでしたが、国の強力な支援に加えて、都独自の支援策も準備すると明確に表明した点は、非常に重要です。

早期の具体的な経済支援の更なる拡充について求めてまいります。

今回の記者会見では、新型コロナウイルスの爆発的な感染の増加をなんとか抑える事を最優先にした苦渋の決断だったのだと感じました。

病床の確保はどうするか?

現在500床確保している病床を、患者の増加に合わせて、4,000床まで段階的に増やすという事も改めて説明がされました。

現在の患者数394床/500床で、まだ上限には達していないとはいえ、増加の傾向によっては、油断のできない状況です。

宮坂学副知事のTwitterより

病床の確保は、患者の命を守ることになりますし、医療体制を崩壊させないための重要な取組です。

現時点では医師会などと協力をしながら、各病院との協力の元、体制を整えています。

加えて、現在は陽性患者は全員が入院することになっていますが、無症状や軽症者を指定病院以外でも受け入れられるようにすることが必要になってきます。

今後、もし「新型インフルエンザ特別措置法」の「緊急事態宣言」が出されると、臨時の医療施設等を用いた医療体制の確保ができるようになりますので、手遅れになる前に対応が必要です。

参考:日本の新型コロナへの基本戦略はクラスター対策

日本では、感染者数の爆発的な増加を抑えるための戦略として、クラスター(集団感染)の早期発見が柱のひとつになっています。

現時点では、世界の各国と比較してもうまくいっていると言えますが、油断はできない状況が続いています。

またクラスター対策については、様々な論争もあるようです。

・「感染拡大地域では自粛検討を」専門家会議が提言【全文】

クラスター対策の詳細に興味のある方は、以下の3月19日の専門家会議の提言などをご確認することをお勧めいたします。

●日本としての基本戦略基本戦略の柱は3つ。
(1)クラスター(集団感染)の早期発見。
(2)重症者への集中治療の充実。
(3)市民の行動を変える。

いかにして小規模な感染の連鎖にとどめ、それぞれの地域で適切に収束を図っていけるか。

日本が「クラスターの早期発見」という戦略をとっていることをWHOは評価している。

<追記>こちらの新たな資料もわかりやすくお勧めです。

・COVID-19への対策の概念 東北大学大学院医学系研究科・押谷仁 (2020年3月29日暫定版)

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