OSSとシビックテックで全国に広がる「東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト」
こんにちは、東京都議会議員の藤井あきらです。
昨日3月12日の予算特別委員会の私の総括質疑で、宮坂学副知事に「東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト」について尋ねましたので、掲載します。
3月12日予算特別委員会、藤井あきら質疑
先日立ち上がった「東京都コロナウイルス感染症対策サイト」について、お伺いします。
このサイトは、改善・修正に世界中から多くの市民が参加をしています。台湾のオードリー・タンIT担当大臣も参加をしているとの答弁もありました。
行政、公のために貢献したいという人達が、こんなにもいるという事に驚き、心強く思うとともに、協力してくださっている皆様に心より感謝をしています。
ソースコードやデータも公開し、実際に、市民の方々、特にシビックテックと呼ばれる分野の方々が、都のサイトを参考に各自治体毎の対策サイトの構築を始めているとも聞いています。
新型コロナウイルスの問題が、日本、さらには世界に深刻な影響を及ぼしつつある今、東京の取組が広く横展開されて、市民の不安解消に一役買っていることは、大変に誇らしくすばらしい事です
今後も、サイトの充実をどんどん進めるべきですが、このサイトにかける宮坂副知事の思いを伺います。宮坂学副知事の答弁
今回の新型コロナウイルスについては、未知の部分が多く、今後も都民の不安解消に向け、都として機動的な対策を講じていく必要がある。
このためには、先般開設した特設サイトも日々進化させていかなければならない。
また、東京都だけでの対応では限界がある。全国の自治体や民間、更には世界中が力を合わせてい対応し、この危機を乗り越えていく事が不可欠である。
都では、サイトのソースコードであるプログラムやオープンデータを公開しているが、同様の問題を抱えている他の自治体や海外諸都市においては、これらを積極的に活用していただきたい。
昨日には、神奈川県の公式サイトに都のソースコードを活用した特設サイトが立ち上がっており、これからもこうした展開が広がる事を期待している。
また、世界中から機能追加、改善に対するご意見をいただいたてサイトの改善を繰り返し、そのプログラムを提供する事で、再び意見をいただく、と言った進化の循環を市民の力を結集して生み出していきたい。
いわば、生きたプログラムを構築し、都が行っていく今後の対応ともしっかり連携する等、随時、サイトを充実させていきたい。
本日の朝には、多言語対応として、英語、2種類の中国語、韓国語に加え、やさしい日本語のサイトも開設した。
東京の状況を注目している世界の方々や、東京にいらっしゃる外国人の皆さんに、しっかりとしたファクトを届けていきたい。
このサイトでは、単に、都内の現状を数値データで届ける、と言うだけでなく、ユニバーサルデザインやグラフの活用など、全ての人々に、正確な内容をわかりやすく知っていただけるように、見せ方にもこだわっている。
このサイトをより多くの方々にご覧いただき、少しでも皆様の不安解消につながり、そして新型コロナウイルス感染症に立ち向かうための力となれるよう、これからも努力していきたい。
私からの追加要望
新型コロナウイルスに立ち向かう、力強い、決意と方法を具体的に示していただきました。
設計図であるソースコードを公開する取組は、実は、海外では一般的になってきています。
イギリス政府では2011年から、アメリカ政府は2016年から取組んでいて、一方で、日本では神戸市や三重県などほんの一部を除いて、ほとんど取組なないというのが現状です。
多くの自治体で必要なものは共通することが多く、部品を提供する自治体が増えれば増えるほど、横展開はより簡単に、より良い行政サービスの提供に繋がります。
戦略ビジョンの「全国との連携・共存共栄」の好事例ですので、今後も、積極的に取り組んでいただきますよう要望します。